![]() | 小石川の家 |
| クリエーター情報なし | |
| 講談社 |
☆☆☆☆
エッセイでありながら、何か長編小説を読んでいるよう。
あの幸田露伴の孫、幸田文さんの娘さんの青木玉さんの本。
九つの時、母親と一緒に、小石川のおじいちゃんの家へ移り住む。
昭和初期の日本の家、それも偏屈なお祖父さんで文筆家の露伴の
今だったら、苛めかと思える厳しい躾け、それも言葉で・・・・
プロ中のプロが、小学校の小娘にきついきつい言葉を浴びせる。
お部屋にお薬を持っていった、作者に、露伴は
「何の為の薬か、何も聞かずに持ってきたのか」と叱り、
はいも駄目、いいえはなお、三つ目の聞いて来ますの一時ののがれも許されない。
黙って畳のヘリでもぼんやり見ていれば、そこに返事が書いてあるのか、と突込まれ。
口を利かずに腰でも浮かせば、返事もしないで座を立つことができるのか、
ならば立ってみよと、足払いがかかる。
でも、その様な小石川の家の様子は、異常すぎるかもしれないが、
昭和の家長、お父さんの存在はかくあるべきと思えるところもある。
しかし、戦争になり、空襲や疎開がはじまった後半の部分は重苦しい。
94年度芸術選奨文部大臣賞受賞作品。
読み応えございます、の一言でおます。
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