

開口0番は「ワ」、「笑い噺」で、世界のジョークを・・・。

一、笑福亭べ瓶・・・・・・・・・・・・「江戸荒物」
名前が、べ瓶になってから初めての出会い。
腹に入っているというか、自由自在に思う存分語っている。
元気いっぱいの「江戸荒物」。やはり、べ瓶さんの勢いある落語は、健在ですな。
二、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・「へっつい盗人」
鶴志さん、貫禄でおますな。
泥棒にいく相棒(喜六)の頼りないこと。
堺の刑務所や、シルクハット、小便に、へっついを持ち上げて下に縄を通すなど、
随所の頼りなさが、この噺を一段とおもしろいものにさせる。
ましてや、鶴志さん、喜六が竹の垣を除けるのにこわごわやってると、「一気にやれ」
「サロンパス剥がす時と一緒や・・・一気にやれ」とかあちらこちらに、ギャグ満載で
愉しさ倍増・・・豪快さと繊細さが入り混じった鶴志さんの「へっつい盗人」、おもしろおますで・・・。
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
乗合船に乗ってからのお国の尋ねあいのとこは割愛して、なぞかけから入る。
サメが乗船客に魅入りするまでは、袖すり合うも多少の縁、のんびりとした船旅が楽しいですな。
四、笑福亭忍笑・・・・・・・・・・・・「三人上戸」
あとからでてきた鶴志さんが、「こんな静かな、三人上戸、初めてや」と言うぐらい笑いの少ない、
笑うのに、客席一同が、緊張してしまった忍笑さんの「三人上戸」。
笑いとは、緊張と緩和と言われているが、その緊張がずっと続く。
噺は、酒飲みが、泣いて、笑って、怒って、うどん屋に絡む、よく言われる「うどん屋」。
酒飲みが酔ってはいるが、どこか演技っぽいというか、笑う、間が、見当たらない・・・・。
喋くりは酔ってはいるが、目が酔っていないからなのか・・「目は口ほどにものを言い」ですか。
噺家さんが酒も呑まずに酔うなんて、こちらはいつも居酒屋気分で、気楽に見せて貰っていますが、
やはり、高度な話術、テクニックなんでおますな。
田辺寄席の寄合酒の解説におもしろいのあったので転載・・・。
「戸」は大人の男の意。古代社会では大人の男が稼ぎ人、筆頭。
大人の男が大勢いる家庭はよく稼ぐことができるから「上戸」です。
身入りがいいから当然、高いお酒もよく飲めます。それが上戸=酒飲みの語源。
単に飲む酒の多い事、酒飲みことだと思っていたが・・・「戸」が大人の男とは。
では、「下戸」は稼ぎの悪い男か・・・。
五、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・「花筏」
初日の土俵入りが終わると宿に、花筏に扮した提灯屋へ、勧進元が挨拶、土地の顔役が挨拶に・・・
ここで、鶴志さん、「まあ、昔から興業というぐらいですから、その筋の方とは関係があったんですな・・」
千鳥ヶ浜の親父が、息子にいう、「おまはん、今日までの相撲、自分の力で勝ってると思うてるのか、
・・・・ワシは今度の興業には随分金も出している、わざと負けてもうてるのが、わからんのか・・。」
八百長というのが、公然とあったんですな・・・・
国技といいながら、この頃、町中で子供たちが取っているのを見たこともない相撲・・・。
真剣なるスポーツなのか、興行、見世物なのか、・・まあ落語にでてくる相撲は後者に間違いおませんな。
鶴志さんの体型といい、噺っぷりといい文句なしの横綱相撲の「花筏」でおましたで。
第595回・田辺寄席・卯月席・昼席~笑福亭鶴志の段
2012年2月18日(土)午後1:40開演
桃ヶ池公園市民活動センター
開口一番・・・・・・・桂文太
一、笑福亭べ瓶・・・・・・・・・・・・「江戸荒物」
二、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・「へっつい盗人」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
仲入り
四、笑福亭忍笑・・・・・・・・・・・・「三人上戸」
五、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・「花筏」
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