ごまめ~の~いっちょかみ

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神様が愛したマジシャン~小石至誠

神様の愛したマジシャン
リエーター情報なし
徳間書店

☆☆☆

現役のマジシャンであるナポレオンズの眼鏡を掛けていない背の低い方の方
パルト小石さんの本。

一人の少年がプロのマジシャンを目指す大学四年間を中心に描かれる。
マジックの歴史が語られ、マジックのトリックのネタばらしがちょことありいの
マジシャンの心構え、気を逸らすという点から詐欺師のエピソードとか、
先輩との恋愛も挟みながら盛り沢山の中で突き進む。

「マジシャンの自慢の技術も、すべては自己満足でしかない。
そこそこの技術さえマスターでくれば、なんとか観客に不思議を見せる事も可能だ。
ただ、それで立派なマジシャンになれるはずもない。やはりマジシャンの人間としての
内面が色濃く出てしまうものなのだろう」と、

これって、日頃多くの落語の噺家さんを見ていて思っていることと同じ。

舞台でみせる飄々とした姿の裏にひそめる、燃えあがる“マジシャン魂”
フィクションながら、現場の生が息づいているだけに、右手を出すと左手、
左手を出すと右手、真と虚の境目で上手く騙されるパルトさんのマジック小説でおます。


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